京都の歳時記
京都の社寺における祭事(催事)を中心とした歳時記を,1月から12月まで月別にご紹介いたします。京都観光にもお役立てください。
左側は各月に区分されたボタンです。知りたい月をクリックしていただきますと,右側にその月の歳時記があらわれます。
1月
1月の歳時記
1日
- 歳旦祭
- 上賀茂神社・松尾大社・吉田神社・伏見稲荷大社・北野天満宮・春日大社・車折神社・城南宮・藤森神社
- 元旦祭
- 平安神宮
- 元旦会
- 西本願寺
- 若水祭(午前三時に朝日泉から若水を汲み、神前に供える。)
- 日向大神宮
- 謡曲始め
- 下鴨神社
- 皇服茶(~3日)
- 六波羅蜜寺
1日〜14日
- 修正会(天下泰平・国家隆昌・五穀豊穣祈願の法会)
- 大覚寺(1~2日)/天龍寺(1~3日)/清水寺(1~7日、7日に牛王宝印授与)/法界寺(1~14日)/東寺(教王護国寺)(3日、船牛王宝印授与)
1~15日
- 都七福神めぐり
- 恵美須神社・六波羅蜜寺・赤山禅院・松ヶ崎大黒天(妙円寺)・革堂(行願寺)・東寺・万福寺
2日
- 釿始め(番匠の年頭儀式)
- 広隆寺
- 建築業にかかわる人々の仕事始めの儀式。一年の無事を願う。釿(ちょうな)とは手斧のひとつ。
- 広隆寺
- 書き初め・筆始め祭(~4日)
- 北野天満宮
3日
- 元始祭・かるた始め式
- 八坂神社
- 八坂神社の祭神素戔鳴尊(すさのおのみこと)が和歌の始祖であることにちなむ。
- 八坂神社
4日
- 蹴鞠始め
- 下鴨神社
5日
- 大山祭
- 伏見稲荷大社
- 早朝、山中の七神蹟の玉垣に注連縄を張るので、「注連張り神事」ともいう。神々に神饌を供え五穀豊穣と家業繁栄を願う。
- 伏見稲荷大社
- 八千枚護摩供
- 赤山禅院
- 池坊新春初活け式
- 池坊道場
- 釿式
- 城南宮
7日
- 白馬奏覧神事
- 上賀茂神社
- 宮中儀式であった「白馬(あおうま)節会」を神事化したもの。
- 上賀茂神社
- 若菜祭(七草粥)
- 八坂神社、北野天満宮、春日大社
- 七草厄除け祭
- 新熊野神社
- 七草粥
- 各家庭
- 花街始業式
- 祇園甲部歌舞練場・先斗町歌舞練場・宮川町歌舞練場ほか、上七軒は9日始業
7日頃
- 初釜
- 三千家ほか
8日
- 十日ゑびす大祭(~12日)
- 恵美須神社
- 商売繁昌の神ゑびす神を祀る恵美須神社では、ゑびす神の誕生日とされる1月10日の前後五日間、十日ゑびす大祭が催される。
- 恵美須神社
- 後七日御修法(~14日)
- 東寺
- 寒中托鉢修行(~14日)
- 聖護院
- 学僧の心身鍛練を目的に、本山修験宗の総本山である聖護院門跡で始められた托鉢修行。
- 聖護院
9日
- 初大国(繁昌大国・五合枡入大国神像授与)
- 下鴨神社
- 御正忌報恩講法要(~16日)
- 西本願寺
- 祇園のえべっさん(~10日)
- 八坂神社
12日
- 奉射祭
- 伏見稲荷大社
13日
- お千度詣り・弓講
- 走田神社
14日
- 御棚会神事(神饌や供物を並べた棚を奉納)
- 上賀茂神社
- 古来より賀茂社の神領であった賀茂六郷より神饌が奉納される。
- 上賀茂神社
- 法界寺裸踊り(修正会結願日、午王宝印授与)
- 法界寺
- 修正会は天下泰平、五穀豊穣、諸願成就などを記念して営まれる。その結願の日、男性信徒らが下帯姿で「裸踊り」を行うことで祈願を込める。
- 法界寺
15日
- 左義長祭(どんど)
- 新熊野神社・平岡八幡宮・三千院・三栖神社ほか
- 左義長は小正月に吉書を焼いた宮中儀式。民間にも広まり、竹の骨組みの中に松飾りや書き初めなどを入れて燃やす。「どんど」「さいと焼」とも呼ばれる。
- 新熊野神社・平岡八幡宮・三千院・三栖神社ほか
- 御粥神事
- 上賀茂神社・北野天満宮・下鴨神社・各家
- 小正月に小豆粥を供えて、邪気を払う。
- 上賀茂神社・北野天満宮・下鴨神社・各家
- 御神差(豊作粥占い)
- 双栗神社
- 初六阿弥陀めぐり
- 真如堂(真正極楽寺)・永観堂(禅林寺)・清水寺阿弥陀堂・安祥院・安養寺・誓願寺
- 厄除大祭(~19日、18日青山祭、19日古神矢古神札焼納神事)
- 石清水八幡宮
- 厄除大祭中に行われる青山祭は疫神封じの神事。
- 石清水八幡宮
- 京都七福神巡り
- 泉涌寺塔頭
15日に近い日曜
- 楊枝のお加持・通し矢
- 三十三間堂(蓮華王院)
- 楊枝(やなぎ=柳)のお加持(楊枝浄水供)は正月の恒例行事「通し矢」と同日に営まれる。神水を柳の枝をもって参詣者に振りかけると、頭痛除けになるという。
- 三十三間堂(蓮華王院)
15日頃
- 成人式
- 各地
初旬の日曜
- 本願寺成人式(おかみそり)
- 西本願寺
15日
- 成人祭・伝統芸能奉納
- 八坂神社
- 成年祭
- 伏見稲荷大社
16日
- 武射神事
- 上賀茂神社
- 「歩射神事」ともいう。狩衣・烏帽子姿の装束をまとった人々が大的に向かって神矢を射て、一年の邪気払いをする。
- 上賀茂神社
17日
- 初観音詣り(~18日)
- 清水寺・革堂・今熊野観音寺・六角堂(頂法寺)・六波羅蜜寺(17日のみ)・法厳寺(17日のみ)
19日
- 明恵上人忌
- 高山寺
20日
- 湯立神楽
- 城南宮
21日
- 初弘法
- 東寺(教王護国寺)
- 大般若経会
- 養源院
25日
- 初天神
- 北野天満宮
28日
- 初不動
- 狸谷山不動院
初甲子の日
- 初甲子祭
- 松ヶ崎大黒天(妙円寺)
初寅の日
- 初寅大祭(魔除けの張子「あうんの虎」などを授与)
- 鞍馬寺、毘沙門堂門跡
初卯の日
- 初卯(卯枝)の神事
- 上賀茂神社
初庚申の日
- 初庚申
- 猿田彦神社、八坂庚申堂(金剛寺)、尊勝院ほか
初戌の日
- 初姫詣り
- 三島神社
2月
2月の歳時記
1日
- 朔幣式
- 八瀬天満宮
1・3日
- 湯立神事
- 石清水八幡宮
2~4日
- 節分祭
- 各地
2日
- 吉田神社節分祭(~4日)
- 吉田神社
- 京都の表鬼門にあたる吉田神社の節分祭は市中で最も人出が多い。参拝者は穢れを祓い福を授かるために訪れる。
- 吉田神社
- 節分祭(~3日)
- 須賀神社(交通神社)
- 江戸時代の懸想文(けそうぶみ=恋文)売りを復活させている。授与される懸想文は良縁祈願として人気が高い。
- 須賀神社(交通神社)
- 八坂神社節分祭(~3日)
- 八坂神社
- 八坂神社の福鬼は福をもたらす鬼である。福鬼行事の前には、四花街の舞踊奉納と豆まきが行われ華やか。
- 八坂神社
- 壬生寺節分会(~4日)
- 壬生寺
- 京都の裏鬼門に位置する。期間中は境内が参拝客でにぎわう。
- 壬生寺
- 節分会(~3日、厄除けこんにゃく炊きが有名。3日夜は「ゑんま堂念仏狂言」奉納)
- 千本閻魔堂(引接寺)
- 聖護院節分会(~3日、修験道作法による鬼やらい)
- 聖護院
- 宝船授与(~4日、厄除けとして、最古といわれる宝船図が授与される)
- 五条天神社
3日
- 追儺式
- 鞍馬寺
- 追儺式鬼法楽
- 廬山寺
- 廬山寺の鬼踊り法楽は、法螺貝と太鼓に合わせて踊る鬼の姿がおもしろく人気が高い。
- 廬山寺
- 平安神宮節分祭
- 平安神宮
- 節分追儺式(正午より追儺弓神事あり)
- 下鴨神社
- 北野天満宮節分祭・追儺式(茂山千五郎社中による狂言奉納、上七軒歌舞会による日本舞踊奉納あり)
- 北野天満宮
- おかめ節分祭(おかめ踊り奉納あり)
- 千本釈迦堂
- 狸谷節分祈願祭
- 狸谷山不動院
- 松尾大社節分祭(御弓神事、石見神楽の奉納あり)
- 松尾大社
- 藤森神社節分祭(夜八時より追儺式)
- 藤森神社
- 六波羅蜜寺節分会(六斎念仏奉納あり)
- 六波羅蜜寺
節分の夜
- 土竜追い(豊作祈願行事)
- 西賀茂地区
3日
- 光悦忌
- 光悦寺
4日
- 左女牛の神事(大寒の大安の日の水を、無病息災の霊水として参拝者に授与)
- 若宮八幡宮
7日
- 開山降誕会
- 妙心寺
8日
- 針供養
- 虚空蔵法輪寺
- 役目を終えた針に感謝するとともに、裁縫の上達を願う。一年の締めくくりである12月と、新年の晴れ着作りに追われ年末に供養できなかった人のために2月にも行われる。
- 虚空蔵法輪寺
- 千本つき(男子十五歳の成人を祝い、丸太の杵で長老衆が餅をつく)
- 右京区嵯峨野
9日
- 二九(藁の大蛇を奉納)
- 山科区小山小川町
第一日曜
- 敦盛忌
- 黒谷蓮池院
11日
- 七草粥
- 城南宮
- 阿含の星まつり(阿含宗の大護摩供法要)
- 山科区北花山
12日
- 黒谷光戒金明寺浄焚式
- 黒谷光戒金明寺
15日
- 涅槃会
- 妙心寺・真如堂
- 水行・火焚祭・大加持祈祷会
- 松ケ崎大黒天(妙円寺)
16日
- 宗祖降誕会
- 本能寺・本圀寺
23日
- 五大力尊仁王会
- 醍醐寺・積善院準提堂
- 「五大力さん」として知られる。不動、降三世、軍荼利、大威徳、金剛夜叉の五大明王。当日正午より、紅白二段重ねの特大鏡餅を持ち上げる「餅上げ力奉納」が行われる。
- 醍醐寺・積善院準提堂
22日
- 聖徳太子正当忌
- 広隆寺
24日
- 幸在祭
- 上賀茂神社・大田神社
- 御湯式
- 八瀬天満宮
25日
- 梅花祭
- 北野天満宮
- 祭神菅原道真の祥月命日の祭典。道真の好んだ梅にちなんで、梅花の御供と呼ばれる神饌を奉納する。
- 北野天満宮
初午の日
- 初午大祭
- 伏見稲荷大社
中卯の日
- 御弓始神事
- 御香宮神社
第二子の日
- 燃灯祭(神職が小松を引いて玉箒を添えて神前に献ずる。野辺遊びの神事化)
- 上賀茂神社
3月
3月の歳時記
1日
- 春の人形展(~4月3日)
- 宝鏡寺
- 尼門跡宝鏡寺は人形寺として知られる。歴代皇女が住持をつとめた同寺には、遺愛の人形が数多く残されており、この期間に公開される。
- 宝鏡寺
2日
- 関白忌(創建者藤原頼道忌日法要)
- 平等院
3日
- 雛祭り・桃の節句
- 各地
- 桃花神事(女児の健やかな成長と無病息災を祈念)
- 上賀茂神社
- 流し雛
- 下鴨神社
- 桟俵に一対の人形を載せて御手洗川に流し無病息災を祈念するという、上巳の節供の古式を今に伝える。
- 下鴨神社
- ひいなまつり(ひと雛、投扇興など)
- 市比賣神社
- 女人守護の神として知られる同神社では、実際の男女が内裏雛に扮する「ひと雛」が雛壇に並ぶ。
- 市比賣神社
9日
- 雨乞祭り(降雨と五穀豊穣祈願)
- 貴船神社
10日
- 芸能上達祈願祭(狂言奉納あり)
- 虚空蔵法輪寺
14日
- 涅槃会
- 泉涌寺・東福寺ほか
- 旧暦2月15日は釈迦入滅の日。その遺徳を偲び涅槃会が執り行われる。本堂に掲げられる涅槃図も見どころのひとつ。
- 泉涌寺・東福寺ほか
15日
- 涅槃会お松明式
- 清涼寺
- 涅槃会
- 真如堂(真正極楽寺)
19日
- お通夜法要
- 即成院
20日
- 大石忌(大石内蔵助ゆかりの遺品展示、京舞奉納)
- 一力亭
21日
- 正御影供(弘法大師忌日法要)
- 広隆寺・仁和寺ほか
- 彼岸会・春分祭
- 各寺院
22日
- 千本釈迦念仏
- 千本釈迦堂(大報恩寺)
- 千本釈迦念仏とは、入滅前の釈尊が遺した最後の訓戒である「遺教経」を唱えやすく訓読みしたもの。約50名の僧が独特の音律で唱和する。
- 千本釈迦堂(大報恩寺)
24日
- 蓮如忌(~25日、蓮如上人祥月命日法要)
- 東本願寺
25日
- 御供奉献祭(菜の花御供)
- 吉祥院天満宮
- 菅原氏の氏寺吉祥院に、道真の霊を祀り造営された最初の天満宮。菅原道真命日の神事を新暦に改めて行う。御供に菜の花や季節の野菜を捧げることから「菜の花御供」と呼ばれる。
- 吉祥院天満宮
27日
- 利休忌(~28日)
- 聚光院・表千家・裏千家
第四日曜
- はねず踊り
- 随心院
4月
4月の歳時記
1日
- 献花祭(池坊華道会による献花の儀)
- 伏見稲荷大社
- 男山桜まつり(~中旬、各種神賑行事あり)
- 石清水八幡宮
- 観桜茶会(~15日)
- 平安神宮
- 都をどり(~30日)
- 祇園甲部歌舞練場
2日
- 平野神社例祭
- 平野神社
- 松尾大社例祭
- 松尾大社
3日
- 土解祭
- 上賀茂神社
- 「土解(とげ)」とは、冬の寒さに凍てついた土が春の陽気の中で解け出し種をまく状態となること。土の災いを祓い、その年の秋の豊作を祈念する。
- 上賀茂神社
4日
- 護王大祭
- 護王神社
- 和気清麻呂を祭神とし、忌日にあたる4月4日に大祭を執り行い遺徳をしのぶ。
- 護王神社
6日
- 白川女行列(市中行列)
- 白川女保存会
8日
- 花まつり
- 壬生寺・知恩院・清涼寺(嵯峨釈迦堂)・西本願寺ほか
- 大原野神社例祭
- 大原野神社
第一日曜
- 御弓儀(五穀豊穣を占う)
- 敷地神社(わら天神)
- 京おどり(~第三日曜)
- 宮川町歌舞練場
- 嵯峨大念仏狂言(及び第二土・日曜)
- 清涼寺
- 壬生・千本閻魔堂狂言とともに京都三大狂言のひとつ。当初は身振り手振りで仏の教えを説く乱行念仏であったが次第に芸能化した。上嵯峨土着の人々が伝えた姿が今に残されている。
- 清涼寺
10日
- 桜祭り(神幸祭)
- 平野神社
- 桜の名所として名高い平野神社。見頃に行われる桜祭りでは神幸行列が有名。時代風俗行列など200名に及ぶ大行列が氏子地区をねり歩く。
- 平野神社
- 大田神社春祭(里神楽奉納あり)
- 大田神社
- 烏帽子着
- 左京区静市
12日
- 水口播種祭
- 伏見稲荷大社
- 五穀豊穣の農耕神として信仰を集める。稲種を苗代におろすにあたり、その生育を祈願する祭り。「水口播種祭歌」に合わせて籾種が播かれる。
- 伏見稲荷大社
13日
- 十三参り
- 虚空蔵法輪寺
14日
- 春季例大祭
- 白峯神宮
第二日曜
- やすらい祭り
- 今宮神社・玄武神社・川上大神宮
- 躍動的な風流踊で疫神を鎮めるやすらい祭りは、鞍馬の火祭(由岐神社)・牛祭り(広隆寺)とともに、京都三大奇祭のひとつ。地区ごとに踊りや囃子に独特の趣がありおもしろい。
- 今宮神社・玄武神社・川上大神宮
- 賀茂曲水宴
- 上賀茂神社
- 豊太閤花見行列
- 醍醐寺
第二金・土・日曜
- 方除大祭
- 城南宮
15日
- 嵯峨天皇奉献華道祭(~17日)
- 大覚寺
- 北野をどり(~25日)
- 上七軒歌舞練場
- 平安祭(~16日)
- 平安神宮
中旬の15日間
- 花供養
- 鞍馬寺
17日
- 春季例大祭
- 御香宮神社
18日
- 吉田神社例祭
- 吉田神社
- 法然上人御忌大会(~25日)
- 知恩院
- 出雲大神宮花祭
- 出雲大神宮
19日
- 御身拭式
- 清涼寺
20日
- 万人講
- 円福寺
- 四頭茶会
- 建仁寺
20日前後の日曜
- 稲荷祭(神幸祭)
- 伏見稲荷大社
- 稲荷大神が年に一度、氏子地区を巡行して神徳を授ける。御旅所では勇壮な神輿の差し上げ、練り回しがある。
- 伏見稲荷大社
第三日曜
- 吉野太夫花供養
- 常照寺
- 江戸時代初期の名妓二代目吉野太夫の追善供養。赤い着物に高下駄姿の島原太夫が独特の足さばきで練り歩く道中行列がある。
- 常照寺
- 縁結び祈願、さくら祭り
- 地为神社
21日
- 正御影供
- 東寺(教王護国寺)
- 宗祖空海上人の祥月命日(新暦)。当日は特別に御影堂を開扉、盛大な勤行式が執り行われる。
- 東寺(教王護国寺)
- 壬生大念仏狂言(~29日)
- 壬生寺
- 「壬生さんのカンデンデン」と呼ばれ親しまれる壬生狂言が公開される。2月の節分会で奉納された炮烙(ほうらく)を舞台上から落として割ることで厄払いをする「炮烙割り」が演じられる。
- 壬生寺
23日
- 御忌大会・大念珠繰り
- 百万遍知恩寺
24日
- 愛宕鎮火祭
- 愛宕神社
25日
- 吉祥院天満宮・春季大祭
- 吉祥院天満宮
第四日曜
- 松尾祭(神幸祭)
- 松尾大社
- 松尾大社は洛西の総氏神。松尾山の神霊を京に迎える儀式で、その神幸祭(出御祭)は「おいで」と呼ばれ、松尾七社の神輿が桂川を舟で渡る船渡御が見せ場。
- 松尾大社
29日
- 曲水の宴
- 城南宮
- 平安時代、三月上巳に行われた宮中行事。清流の川べりに座り、上流からゆるやかに流れる杯が自身の前を通り過ぎるまでに歌を詠みあげる。男性は狩衣姿の公卿、女性は小袿をまとった女官に扮し、王朝人の雅な遊宴を再現する。
- 城南宮
- 飛行神社年次祭(航空殉難者慰霊祭)
- 飛行神社
- 例大祭(~5月3日)
- 静原神社
- 藤花祭
- 西院春日神社
中酉の日
- 中酉祭(醸造感謝祭)
- 松尾大社
5月
5月の歳時記
1日
- 葵祭り(~15日)
- 1日 賀茂競馬会足汰式
- 上賀茂神社
- 3日 流鏑馬神事
- 下鴨神社
- 5日 鳴弦蟇目神事・歩射神事
- 下鴨神社
- 5日 賀茂競馬会
- 上賀茂神社
- 初旬吉日 斎王代御禊神事
- 上賀茂神社・下鴨神社
- 12日 御阿礼神事
- 上賀茂神社
- 12日 御蔭祭り
- 下鴨神社
- 12日 葵祭り
- 上賀茂神社・下鴨神社
- 大念仏狂言(~4日)
- 千本閻魔堂(引接寺)・神泉
- 千本閻魔堂狂言は壬生寺、嵯峨釈迦堂と並び、京都三大念仏狂言のひとつに数えられる。台詞のある有声劇であるのが特徴で、初心者にも親しみやすい。神泉苑は平安京造営時に禁苑として設けられた。壬生狂言と同じ演目で行われる。
- 千本閻魔堂(引接寺)・神泉
- 虫払定(~5日、寺宝拝観)
- 神護寺
- 鴨川をどり(~24日)
- 先斗町歌舞練場
2日
- 御茶壷道中(茶を献上する道中)
- 仁和寺
3日
- 狸谷山不動院春まつり
- 狸谷山不動院
4日
- 若宮菖蒲祭
- 若宮八幡宮
5日
- 神幸祭
- 八大神社・鷺森神社・崇導神
- 泰山府君祭
- 赤山禅院
- 古武道奉納奉告
- 白峯神宮
- 釈尊花祭り
- 千本釈迦堂(大報恩寺)
- 藤森祭
- 藤森神社
- 勝運の神として名高い藤森神社。最大の見どころは駈馬神事。境内に設けられた馬場で、さまざまな曲乗りが披露される。
- 藤森神社
- 今宮祭(神幸祭)
- 今宮神社
8日
- 天道花(豊作祈願)
- 左京区花背・市原ほか
- 山蔭神社例祭
- 山蔭神社
- 山蔭神社は吉田神社の境内末社。吉田神社創建者の藤原山蔭を祀る。山蔭卿は食物を初めて調理・調味したとされ、包丁の神、料理飲食の神として信仰が厚い。生間流家元が烏帽子・袴・狩衣姿で、俎上の魚や鳥に手を触れず、式包丁と長菜箸のみで料理していく儀式が奉納される。
- 山蔭神社
10日
- 春季金毘羅大祭
- 安井金毘羅宮
13日に近い日曜
- 市比賣祭(斎矢神事)
- 市比賣神社
15日
- 上賀茂やすらい花
- 北区上賀茂
第二土曜
- 帯まつり
- 常照寺
第二日曜
- 新日吉祭
- 新日吉神宮
18日
- 上御霊祭
- 上御霊神社
第三土・日曜
- 全国煎茶道大会
- 万福寺
第三日曜
- 三船祭り
- 車折神社
- 芸能の神として信仰を集める車折神社の神幸行事。宇多上皇の嵐山還幸の際に和歌・漢詩・管弦の三隻の船を浮かべた船遊びを再現した「大堰川船遊び」が知られる。
- 車折神社
第三日曜頃
- 十万不動春季大祭
- 東福寺同聚院
第三日曜(または第四日曜)
- 下御霊祭
- 下御霊神社
- 下御霊神社は、御霊神社(上御霊神社)とともに八祭神を祀り、御所の産土神として崇敬されてきた。下御霊祭は還幸祭として執り行われる。
- 下御霊神社
第三・第四日曜
- 嵯峨祭
- 野宮神社・愛宕神社
- 奥嵯峨の野宮神社と愛宕神社両社の祭礼。第四日曜の還幸祭で、神輿や稚児らの行列で行われる剣鉾差しが有名。剣鉾は祭礼の神輿渡御の先頭で悪霊を鎮める祭具。
- 野宮神社・愛宕神社
20・21日
- 親鸞聖人降誕会
- 西本願寺
21日
- 大般若経会
- 養源院
23日
- 開山忌(延鎮上人と坂上田村麻呂忌法要)
- 清水寺
25日
- 頼政忌
- 平等院
28日
- 業平忌
- 十輪寺
30日
- 御懺法講
- 三千院
第四日曜
- かるた忌
- 二尊院
満月の夜
- 五月満月祭
- 鞍馬寺
- 満月の夜、全山が灯明に照らされる鞍馬寺の奇祭。東南アジアやインドで五月満月に行われている同様の祭りの名前からとって五月満月(ウエサク)祭という。
- 鞍馬寺
6月
6月の歳時記
1日
- 雷除大祭
- 火乃御子社(北野天満宮)
- 貴船祭(貴船神社例祭)
- 貴船神社
- 京都薪能(~2日)
- 平安神宮
- 大極殿前、四方に青竹を立て注連縄を巡らせた能舞台で上演される。大篝火から移された火が舞台上に灯され、幽玄な光を放つなかで、能・狂言が演じられる。
- 平安神宮
- 西陣きもの帯祭り(~2日)
- 京都産業会館
2日
- 光琳・乾山忌
- 泉妙院
4日
- 歯供養
- ぬりこべ地蔵
5日
- 栄西禅師毎歳忌
- 建仁寺
- 県祭り(~6日、暗闇祭・梵天神輿)
- 県神社
- 5日夜から6日未明にかけて行われることから「暗闇祭」とも呼ばれる。祭りの見どころは、青竹の先に1600枚の奉書紙を束ねたものを挟み込んで球状にした神の依り代となる「梵天」を戴いた神輿の渡御。
- 県神社
7日
- 三宝院門跡大峯山花供入峰修行
- 醍醐寺
8日
- 宇治祭(還幸祭)
- 宇治神社
- 大幣神事
- 県神社
10日
- 田植祭
- 伏見稲荷大社
- 4月の「水口播種祭」で苗代に籾種を播き、育った早苗を神田に植えて、一年の豊作を祈願する。菅笠をかぶり茜襷をかけた早乙女の姿が新緑に映える。
- 伏見稲荷大社
第一土曜
- 信長祭り(~第一日曜、織田信長忌日法要)
- 本能寺・総見院・阿弥陀寺
12日
- 八ツ橋忌(八ツ橋検校忌日法要)
- 法然院
15日
- 青葉祭り(弘法大師・興教大師生誕慶祝法要)
- 智積院
- 弘法大師降誕会
- 東寺(教王護国寺)
- 八坂神社例祭
- 八坂神社
20日
- 竹伐会式
- 鞍馬寺
- 青竹を切り落とすことで厄払いとする行事。伐った竹は参拝者のお守りとなる。
- 鞍馬寺
第二金曜
- 京都花街合同舞踊会(~第二日曜)
- 祇園甲部歌舞練場
25日
- 御誕辰祭・夏越天神
- 北野天満宮
- 茅の輪くぐり・人形流し(~30日)
- 城南宮
30日
- 夏越の祓
- 上賀茂神社・平安神宮・城南宮・市比賣神社・吉田神社・恵美須神社・野宮神社ほか
- 年に二度、日々の暮らしのなかで身についた穢れを祓うことで災いを防ぐ平安時代からの神事を「大祓(おおはらえ)」という。1月から6月までの大祓は6月の晦日に行い「水無月祓」ともいい、市内各神社で行われる。
- 上賀茂神社・平安神宮・城南宮・市比賣神社・吉田神社・恵美須神社・野宮神社ほか
- 大祓式
- 伏見稲荷大社・貴船神社・北野天満宮ほか
吉日
- お田植祭
- 石清水八幡宮
7月
7月の歳時記
1日
- 御戸代会神事・賀茂御戸代能
- 上賀茂神社
- 祇園祭り(~29日)
- 八坂神社・各鉾町
- 嵐山鵜飼い(~8月下旬)
- 嵐山大堰川
7日
- 水祭り(献茶、式包丁、舞楽奉納)
- 貴船神社
- 御手洗祭・七夕祭
- 北野天満宮
- 精大明神例祭(七夕祭)
- 白峯神宮
中旬
- 虫送り(虫追い・豊作祈願)
- 左京区花背・左京区久多ほか
16日
- 売茶翁忌
- 万福寺
25日
- 虫払会
- 真如堂(真正極楽寺)
- 鹿ヶ谷南瓜供養
- 安楽寺
27~31日
- 火渡り祭
- 狸谷山不動院
31日
- 夏越祭
- 疫神社
- 夏越祓
- 御香宮神社
31日夜
- 千日詣り(~8月1日)
- 愛宕神社
- 全国に分布する800余の愛宕社の総本山。主祭神は火神で、火難除けとして京の家々の台所には愛宕山の火伏せの護符が貼られる。
- 愛宕神社
第三日曜
- 御田祭
- 松尾大社
- 虫除けと豊作を祈願する神事。三人の植女役の童女が、壮夫役の肩に担がれて社殿入りする。
- 松尾大社
土用の丑の日頃
- 胡瓜封じ(加持)
- 蓮華寺・神光院
- 胡瓜に疾病など災いを封じ込めて健康を祈願する。弘法大師空海が胡瓜に疾病を封じた故事による。
- 蓮華寺・神光院
土用の丑の日入り後初の日曜または祝日
- 本宮祭
- 伏見稲荷大社
- 宵宮、当日の本宮祭ともに行われる万灯神事は、社殿のみならず稲荷山全体が灯明に照らされる。
- 伏見稲荷大社
土用の丑の日頃
- 御手洗祭
- 下鴨神社・蚕ノ社
- 「足つけ神事」ともいわれる。社殿前の池は御手洗池と呼ばれ災難除けの神、瀬織津姫命が祀られている。参拝者は受付で受け取った蝋燭に火を灯し御手洗池に入り、膝下まで水につかりながら進み灯明を供え無病息災を願う。
- 下鴨神社・蚕ノ社
- 炮烙灸
- 三宝寺
第四日曜
- 弁天祭
- 長建寺
7月下旬
- 観蓮会(~8月下旬)
- 法金剛院
8月
8月の歳時記
1日
- 祇園八朔
- 祇園町
- 正装の黒紋付姿の芸舞妓さんたちが芸事の師匠やお茶屋さんへ挨拶回りをする。
- 祇園町
5日
- 醍醐山万灯供養会・大般若経転読法要・開山忌竪義会(~6日)
- 醍醐寺上醍醐
7日
- 七夕祭
- 織姫神社(今宮神社内)
7日~16日
- 六道詣り(~10日)
- 珍皇寺・西福寺
- 先祖の精霊をあの世からこの世に迎える伝統の仏教行事。参詣者は水塔婆を納め、迎え鐘をつき槇の葉を求めて精霊を迎える。
- 珍皇寺・西福寺
- 精霊迎え(~16日)
- 千本閻魔堂(引接寺)
- 精霊迎え・六道詣り(8~16日)
- 千本釈迦堂(大報恩寺)
- 参詣者は迎え鐘をつき、戒名を記した経木に槇の葉で水をかけ、精霊を迎える。
- 千本釈迦堂(大報恩寺)
8~16日
- 万灯会
- 各地
- 8日 万灯会(~10日)
- 六波羅蜜寺
- 空也上人が応和3年(963)に高僧を集めておこなったのが始まり。堂内で灯明が「大」の形にともされる。
- 六波羅蜜寺
- 9日 万灯供養会(16日)
- 壬生寺
- 9日には約1100基の灯籠がともる中、壬生六斎念仏がおこなわれる。
- 壬生寺
- 14日 東大谷万灯会(~16日)
- 大谷祖廟
- 献灯された約1万の提灯に火をともして先祖の供養をおこなう。
- 大谷祖廟
- 万灯祭(~16日)
- 車折神社
9日
- 千日詣り(~10日)
- 清水寺
9~31日
- 六斎念仏
- 各地
- 9日 壬生六斎念仏
- 壬生寺
- 15日 千本六斎念仏
- 千本焔魔堂
- 16日 円覚寺六斎念仏
- 円覚寺
- 16日 中堂寺六斎念仏
- 壬生寺
- 16日 西方寺六斎念仏
- 西方寺
- 22日 小山郷六斎念仏(~23日)
- 上善寺
- 22日 桂六斎念仏(~23日)
- 地蔵寺
- 22日 上鳥羽六斎念仏
- 浄禅寺
- 23日 嵯峨野六斎念仏
- 阿弥陀寺
- 25日 吉祥院六斎念仏
- 吉祥院天満宮
- 最終日曜 梅津六斎念仏
- 梅宮大社
- 31日 久世六斎念仏・八朔祭法楽会
- 蔵王堂光福寺
10日
- 宇治川花火大会
- 宇治公園・宇治川河川敷
- 秋の収穫を前に五穀豊穣と火除けを祈願する洛北の火祭り。
- 宇治公園・宇治川河川敷
15日
- 花背の松明上げ
- 左京区花背原地町・八桝町
- 秋の収穫を前に五穀豊穣と火除けを祈願する洛北の火祭り。
- 左京区花背原地町・八桝町
- 松ヶ崎題目踊り(~16日)
- 涌泉寺
- 輪になった男女の音頭取りが太鼓の合図で「南無法蓮華経」を繰り返しながら団扇を上下に回転させ体を屈伸しつつ踊る。
- 涌泉寺
16日
- 五山送り火
- 東山如意ヶ岳(大文字山)ほか
- 盂蘭盆会の行事。午後8時、精霊の送り火として京都盆地の周囲の山に「大」から順に、「妙」「法」の文字と、船・鳥居をかたどった火をともす。
- 東山如意ヶ岳(大文字山)ほか
- 万灯流し
- 嵐山大堰川
- 渡月橋を渡った中ノ島公園で法要が営まれた後、約8000個の灯籠が流される。
- 嵐山大堰川
- 広沢池灯籠流し
- 遍照寺
20日
- 大覚寺宵弘法
- 大覚寺
- 大沢池のほとりに施餓鬼棚が設けられ、法要が営まれた後、池の中央に丸太を組みあげた「嵯峨の送り火」の祭壇に火がともる。
- 大覚寺
22日
- 六地蔵巡り(~23日)
- 大善寺・浄禅寺・地蔵寺・源光寺・上善寺・徳林庵
- 地蔵は冥界と現実界の境にたって衆生を救うという信仰があり、京の出入口にあたる各街道口に祀られた。六地蔵を巡拝し、家内安全・無病息災・商売繁盛・五穀豊穣などを祈願する。
- 大善寺・浄禅寺・地蔵寺・源光寺・上善寺・徳林庵
23日
- 地蔵盆(~24日頃)
- 各町内
- ちゃちゃんこ(久多の松明上げ)
- 左京区久多
- 千灯供養(~24日)
- 化野念仏寺
- 辺り一帯から集められた約8000体の無縁仏に献灯する。
- 化野念仏寺
24日
- 久多の花笠踊り・御神木参り
- 志古淵神社
- 松明上げ
- 左京区広河原・北区雲ヶ畑ほか
- 広河原では、約20メートルの丸太の先端めがけて松明を投げ込む。雲ケ畑では、松明を点火し毎年異なる文字を浮かびあがらせる。ともに五穀豊穣と火除けを祈願する。
- 左京区広河原・北区雲ヶ畑ほか
立秋前夜
- 夏越神事
- 下鴨神社
- 一年の厄を払い、無病息災を祈願する。御手洗池に斎竹を立てて清め、池の真ん中に斎矢を立て、奉納された厄除けの人形が流されると、氏子の男子が一斉に飛び込み矢を奪い合う。
- 下鴨神社
9月
9月の歳時記
1日
- 八朔踊り
- 江文神社
第一日曜
- 八朔祭
- 松尾大社
- 五穀豊穣と風雨無難を祈り、神前相撲や万灯祭、六斎念仏を奉納する。
- 松尾大社
9日
- 重陽神事・烏相撲
- 上賀茂神社
- 被綿の菊を供える重陽の神事と烏相撲をおこなう。
- 上賀茂神社
- 重陽節会(菊まつり)
- 虚空蔵法輪寺
- 菊慈童像に菊花を供えて供養し、菊にちなむ謡・仕舞を奉納、茱萸袋が授与される。
- 虚空蔵法輪寺
14日
- 御鎮座記念祭・奉灯祭
- 平野神社
- 平安京遷都を記念し、夕方から奉灯祭がおこなわれ、拝殿で日本舞踊や能などが奉納される。
- 平野神社
14日~16日
- 放生会
- 各地
- 14日 放生祭(~16日)
- 三宅八幡宮
- 14日は宵宮祭で拝殿の神輿に神霊を移す。15日に放生会、神楽を奉納、16日の後宮祭には神霊を本殿に移す。
- 三宅八幡宮
- 15日 石清水祭(放生会)
- 石清水八幡宮
- 葵祭・奈良の春日祭とともに日本三大勅祭のひとつ。15日未明から山上の本殿で、鳳輦に祭神を移した後、約500人の平安装束の行列が山を下り、放生会などの神事をおこなう。
- 石清水八幡宮
- 放生会
- 本能寺
- 生物の霊を弔って供養する。法要を営んだ後、鴨川三条大橋付近に出向き、川魚を放流する。
- 本能寺
- 義経祭
- 鞍馬寺
18日
- 豊国神社例祭(~19日)
- 平野神社
- 旧暦8月18日の秀吉の命日にあたり、神事や舞楽の奉納がおこなわれる。
- 平野神社
第二日曜
- 御田刈祭・相撲神事
- 大原野神社
- 五穀豊穣に感謝し、力士が1勝1敗の結果で終える「神相撲」は約290年間にわたって続く神事。
- 大原野神社
21日
- 大般若経会
- 養源院
- 秋季例大祭(崇徳天皇祭)
- 白峯神宮
- 崇徳天皇の命日にあたり、薪能が奉納される。
- 白峯神宮
- 四国八十八カ所お砂踏法要(~25日)
- 今熊野観音寺
- 四国八十八カ所全霊場の砂が道場内に並べて敷かれ、その上を踏んでお参りすると全所を巡拝したのと同じご利益があるとされる。
- 今熊野観音寺
秋分の日と前日
- 晴明神社例祭
- 晴明神社
- 宵宮祭では迎え提灯のお練りや湯立神楽の奉納があり、翌日の神幸祭では鉾や神輿が巡行する。
- 晴明神社
彼岸会中
- 川施餓鬼
- 嵐山大堰川
第三土曜・日曜
- 萩まつり
- 梨木神社
- 献詠短歌や虫かごに入れた鈴虫を神前に奉納する、境内の萩には短歌や俳句をしたためた短冊が結ばれ、狂言や舞踊などを奉納する。
- 梨木神社
第四日曜
- 櫛祭り
- 安井金毘羅宮
- 使い古した櫛へ感謝の念を捧げ供養をおこなう。供養の後、各時代の髪型と衣装を模した女性たちが、時代風俗行列となって祇園を練り歩く。
- 安井金毘羅宮
仲秋
- 観月祭
- 各地
- 名月管弦祭
- 下鴨神社
- かがり火が焚かれた舞台の上で、十二単の平安貴族舞などが奉納される。
- 下鴨神社
- 明月祭
- 北野天満宮
- 明月祭
- 平野神社
- 観月の夕べ
- 大覚寺
- 境内の大沢池に龍頭鷁首を付けた屋形船を浮かべ茶席を設けて観月を愉しむ。
- 大覚寺
- へちま加持
- 赤山禅院
- 本堂にへちまのお牘を供え、千日回峰の大阿闍梨が天台宗の秘法「へちま加持祈祷」をおこなう。
- 赤山禅院
9月か10月の連休
- 壬生大念仏狂言
- 壬生寺
- 鎌倉時代、壬生寺の円覚上人が布教のために考え出した無言劇が始まり。一般の能や狂言とは異なり、太鼓や笛の囃子に合わせ身振り手振りだけで演じられる。
- 壬生寺
10月
10月の歳時記
1日
- 瑞饋祭り(~5日)
- 北野天満宮
- 五穀豊穣を感謝する秋祭り。10月1日の神幸祭は西ノ京御輿岡の御旅所へ神輿を渡御する。
- 北野天満宮
- 温習会(~6日)
- 祇園甲部歌舞練場
上旬
- 伏見祭
- 御香宮神社
- 前日に室町時代に始まる花傘行列があり別名「花傘祭」とも呼ばれる。神輿巡行は雌雄の獅子を先頭に、天狗面の猿田彦命・稚児・武者行列・神輿の順に行列が続く。
- 御香宮神社
7日
- 高盛御供
- 北白川天神宮
10日
- 宝永祭
- 六孫王神社
- 例祭の後、四神(青龍鬼・白虎鬼・朱雀鬼・玄武鬼)を先頭に、弓矢や太刀を持った行列が続き、神輿巡行をおこなう。
- 六孫王神社
11日
- 山国祭(維新鼓笛隊祭列)
- 山国神社
第二土曜・日曜
- 春日祭
- 春日神社
- 御旅所の野々宮神社に神輿の渡御をおこなう。
- 春日神社
第二日曜
- 赦免地踊り
- 秋元神社
- 灯籠踊りともいわれ、透し彫りの切子型灯籠を頭に乗せた女装の尐年と、化粧をした尐女の行列が練り歩き踊りを奉納する。
- 秋元神社
第二日曜頃
- 三栖の炬火祭
- 三栖神社
- 炬火に火を付け、かけ声と共に中書島から京橋まで練り歩く。
- 三栖神社
14日
- 引声阿弥陀御経会(~16日)
- 真如堂(真正極楽寺)
- 人形供養祭
- 宝鏡寺
- 全国から集まった人形の供養祭をおこなう。
- 宝鏡寺
15日
- 人形供養祭
- 虚空法輪寺
- 秋の鴨川をどり(~11月7日)
- 先斗町歌舞練場
- 秋の人形展(~11月10日)
- 宝鏡寺
- 矢代田楽
- 日吉神社
16日
- 日向大神宮例祭
- 日向大神宮
中旬
- 普度勝会(留日華僑の先祖供養)
- 万福寺
19日
- 船岡祭
- 建勲神社
- 織田信長が初めて京に入洛した日を記念する祭り。神殿祭の後、信長が好んで舞った「敦盛」が奉納される。
- 建勲神社
- 二十日ゑびす講大祭(万人講)
- 恵美須神社
- 2日間にわたってゑびす囃子が流れて賑わう。
- 恵美須神社
20日
- 大祭(秘仏開帳)
- 禅居庵(建仁寺塔頭)
- 万人講
- 円福寺(達磨寺)
21日
- 醸造祭
- 伏見稲荷大社
22日
- 時代祭り
- 平安神宮
- 春の葵祭、夏の祇園祭とともに、京都三大祭のひとつ。維新勤王隊列を先頭に各時代の人物に扮した行列が京都御所から平安神宮までを練り歩く。
- 平安神宮
- 鞍馬の火祭り
- 由岐神社
- 午後6時、「神事まいらっしゃれ」の触れ声で、武者わらじ姿の子供や若者が、大小の松明を振りかざし、「サイレイ、サイリョウ」のかけ声で町内を練り歩く。
- 由岐神社
23日
- 石座神社例大祭(石座の火祭り)
- 石座神社
- 岩倉に伝わる大蛇退治に由来する松明行事。深夜3時、大蛇に見立てた約12メートルの大松明が点火され、燃え尽きる午前5時頃に神輿が御旅所に向かい地域を巡って石座神社へと戻る。
- 石座神社
- 烏帽子着
- 木野・愛宕神社
- 亀岡祭
- 鍬山神社
- 「丹波の祇園祭」、「亀岡の秋祭り」ともいわれる。保津川の水害封じを祈願したのが始まり。山鉾は旧亀山城跡の城下町を巡行する。
- 鍬山神社
25日
- 抜穂祭(稲刈り神事)
- 伏見稲荷大社
- 神楽女による「稲穂舞」の後、境内神田で三島初穂講の人々が稲を刈り取る。
- 伏見稲荷大社
26日
- うなぎ放生会
- 三島神社
- 日頃うなぎを扱う業者や料理人が集まり、うなぎの鎮魂供養をおこなった後、祈願所の池にうなぎを放つ放生会をおこなう。
- 三島神社
29日
- 余香祭
- 北野天満宮
- 太宰府に流された菅原道真が、御衣の香りを想いながら都を追想したことにちなんだ祭り。拝殿に白や黄の菊を供え、烏帽子・狩衣姿の歌人らが全国から寄せられた和歌を詠みあげて道真公をしのぶ。
- 北野天満宮
第三日曜
- 二十五菩薩お練り供養法要
- 即成院(泉涌寺塔頭)
- 本尊の阿弥陀如来が極楽浄土から現世に来迎し、人々を浄土に導く姿をあらわす法会。本堂を極楽浄土、地蔵堂を現世に見立て、その間に高さ2メートル、長さ50センチの仮設橋を架ける。僧侶の読経の中、金色の菩薩面を被った信徒25人が橋の上を歩く。
- 即成院(泉涌寺塔頭)
- 竹祭り・良縁祈願祭
- 野宮神社
下旬
- 市民大茶会(〜11月上旬)
- 二条城
11月
11月の歳時記
1日
- 亥子祭
- 護王神社
- 旧暦10月(亥の月)亥の日におこなわれていた平安朝の古儀「御玄猪」(おげんちょ)を再現した祭。
- 護王神社
3〜23日
- お火焚き
- 各地
- 3日 お火焚き祭
- 道風神社
- 5日 火焚き祭・秋季大祭
- 藤森神社
- 7日 お火焚き祭
- 貴船神社
- 8日 火焚祭
- 伏見稲荷大社
- 8日 お火焚き祭
- 折上神社
- 14日 火焚き祭
- 新日吉神宮
- 15日 お火焚き祭
- 御香宮神社
- 16日 お火焚き祭
- 恵美須神社
- 20日 お火焚き祭
- 城南宮
- 第二日曜 お火焚き祭(ふいご祭り)
- 花山稲荷大社
- 23日 火焚き祭
- 車折神社・白峯神宮・新熊野神社・各町内
3日
- 曲水の宴
- 城南宮
- 平安装束をまとった歌人たちが、酒盃を小川に浮かべて和歌をしたため、盃をいただく歌遊びを披露する。
- 城南宮
- 秋季大祭
- 狸谷山不動院
- 山伏や稚児のお練りのほかに護摩供養をおこなう。
- 狸谷山不動院
5日
- 十日十夜別時念仏会(〜15日)
- 真如堂(真正極楽寺)
- 十日十夜の間、念仏を唱えて極楽往生を願う。最終日は法螺貝の音が響く中、山伏や稚児が練り歩く。
- 真如堂(真正極楽寺)
8日
- かにかくに祭
- 東山区祇園白川巽橋吉井勇碑前
- 「かにかくに祇園はこいし寝るときも枕の下を水の流るる」と詠んだ歌人吉井勇の歌碑に祇園甲部の芸舞妓さんが白菊を手向けてしのぶ。
- 東山区祇園白川巽橋吉井勇碑前
- 火焚祭
- 伏見稲荷大社
- 全国より奉納された十数万本の火焚串を焚き上げ、万福招来・罪障消滅などを願う。
- 伏見稲荷大社
11日
- 菓祖神社秋季大祭
- 菓祖神社(吉田神社内)
12日
- 芭蕉忌
- 芭蕉堂
13日
- うるし祭り
- 法輪寺
- 平安時代、惟喬親王が法輪寺に100日間籠って祈願した際に虚空蔵菩薩から漆の技法を伝授されたことにより、漆の製法が確立したと伝わる。漆器業関係者が集まり、焚火祭や狂言の奉納がおこなわれる。
- 法輪寺
15日
- 七五三詣り
- 各神社
- 法住寺大護摩供
- 法住寺
- 災厄を焼き払う祈願護摩修行。護摩火のまわりを天狗を先導に、松明・剣・まさかり・槌などを手にした赤・青・黒の鬼が踊る。
- 法住寺
第二日曜
- 嵐山紅葉狩り
- 嵐山渡月橋上流一帯
- 大堰川に箏曲小督船・今様歌舞船・能舞台船などさまざまな趣向をこらした10隻ほどの船が浮かぶ。
- 嵐山渡月橋上流一帯
- 夕霧供養
- 清涼寺
- 名妓夕霧太夫をしのび、墓所である清涼寺で法要が営まれる。
- 清涼寺
- 空也忌(歓喜踊躍念仏焼香式)
- 空也堂(極楽院光勝寺)
- 献茶式の後、空也僧により歓喜踊念仏と六斎念仏焼香式が奉納される。
- 空也堂(極楽院光勝寺)
第二または第三日曜
- 十万不動秋季大祭
- 同聚院
22日
- 聖徳太子御火焚き祭(聖徳太子像・薬師如来像開扉)
- 広隆寺
23日
- 新嘗祭
- 伏見稲荷大社
- 紅葉祭
- 地主神社
- 筆供養
- 正覚庵(東福寺塔頭)
- 筆塚があり「筆の寺」として知られる。学業上達や文運興隆を祈祷しながら、筆を模した青竹とともに護摩火にくべる。
- 正覚庵(東福寺塔頭)
- 珠数供養
- 赤山禅院
- 使われなくなった古い数珠を焚きあげて供養する。
- 赤山禅院
24日
- 献菓祭(〜26日)
- 平安神宮
- 全国の銘菓を集めて神前に奉納し、菓子業界の繁栄と技術の向上を祈願する。
- 平安神宮
26日
- 御茶壷奉献祭
- 北野天満宮
- 豊臣秀吉が天正15年(1587)に催した「北野大茶湯」にちなむ行事。「献茶祭」で使用するお茶を神前に奉納する。
- 北野天満宮
上卯の日
- 上卯祭(醸造祈願祭)
- 松尾大社・梅宮大社
12月
12月の歳時記
1日
- 皇服茶奉納会
- 六波羅蜜寺
- 献茶祭
- 北野天満宮
- 臘八接心会(〜8日、成道会・座禅修行)
- 禅宗各寺院
- 吉例顔見世興行(〜26日頃)
- 南座
- 南座の「まねき上げ」は師走の到来を告げる。南座で興行される恒例の歌舞伎興行「顔見世」出演者の名前を独特の勘亭流文字で墨書したまねき看板が、竹矢来を汲んだ南座正面に飾られる。興行では東西の人気役者が勢ぞろいする。
- 南座
6日
- 仏名会(〜8日)
- 知恩院
7〜10日
- 大根焚き・成道会(7〜8日)
- 千本釈迦堂(大報恩寺)
- 「大根(だいこ)炊き」は大根を大鍋で炊き、中風除けとして参詣客にふるまわれる。
- 千本釈迦堂(大報恩寺)
- 鳴滝大根焚き(9〜10日)
- 了徳寺
8日
- 針供養
- 虚空蔵法輪寺・針神社
13日
- 事始め(正月準備の挨拶回り)
- 東山区祇園井上八千代師宅
- 京都では12月13日を区切りに正月支度を始める。江戸時代から始まった風習で、商家や花街ではその習わしが残っている。
- 東山区祇園井上八千代師宅
- 煤払い
- 万福寺
- 御身拭い
- 三十三間堂(蓮華王院)
- 空也踊躍念仏(〜31日)
- 六波羅蜜寺
- 「かくれ念仏」という通り名で知られる。開祖空也上人が、京で流行していた疫病の退散を願い、唱え踊った念仏が始まりという。
- 六波羅蜜寺
14日
- 義士祭
- 法住寺・本妙寺・瑞光院・岩屋寺・大石神社
20日
- 御煤払い
- 西本願寺・東本願寺
21日
- 終い弘法
- 東寺(教王護国寺)
- 終い弘法は、一年最後の弘法大師の縁日市をいう。正月準備のための正月用品を並べる店が軒を連ねる。
- 東寺(教王護国寺)
23日
- 綱掛祭
- 新熊野神社
- 終い天神
- 北野天満宮
- 「天神さん」と呼ばれ親しまれる北野天満宮の終い天神は、正月用品を扱う露店が並ぶ。社務所前では、正月の大福梅授与に長蛇の列ができる。
- 北野天満宮
25日
- 御身拭い式
- 知恩院
- 浄土宗総本山知恩院で、宗祖法然上人の一年の終わりの月命日に、上人坐像の埃を拭う行事。
- 知恩院
25日頃
- 島原太夫餅つき会
- ホテルなど
- 遊郭のなかでも別格の存在であった島原の年末の迎春行事のひとつであった。
- ホテルなど
冬至
- 南瓜大師供養
- 不思議不動院
27日
- 除夜の鐘試しづき
- 知恩院
28日
- 鑚火式(おけらの火種を起こす)
- 八坂神社
- 鳳凰堂煤払い
- 平等院
31日
- おけら詣り(〜1月1日)
- 八坂神社・北野天満宮
- 除夜の鐘(一般参詣者も鐘をつくことができる。事前予約が必要な寺院もあるので要確認)
- 洛北:鞍馬寺・勝林院・浄蓮花寺ほか
- 洛中:相国寺・誓願寺・報恩寺・本満寺・清浄華院・壬生寺ほか
- 洛東:東福寺、方広寺、清水寺、高台寺、長楽寺、青蓮院・南禅寺・永観堂・法然院・ 真如堂(真正極楽寺)・黒谷金戒光明寺・頂妙寺・百万遍知恩寺・毘沙門堂
- 洛南:醍醐寺・瑞光寺
- 洛西:妙心寺・印空寺・大覚寺・天龍寺・常寂光寺・二尊院・善峰寺ほか
■参考文献■
『別冊太陽 京の歳時記 今むかし』平凡社、2006年
『京暦365日』株式会社コトコト、2007年